京阪神・東海道本線113系快速作成記録
WBS 作業項目別進捗管理表
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その3へ 正面パーツ ディテール作業
その4へ ディテールパーツ作業他
その4_2へ ディテールパーツ作業他
その5へ 車体組立て
その6へ 車体ディテール
その7へ 車体ディテール
その8へ 車体ディテール
その9へ 車体ディテール
その2000へ 付属編成作業
その10へ 塗装
その11へ 塗装2
その12へ 塗装3
その13へ 試運転
(内容を再構成していますので、頁の順は必ずしも時系列になっておりません)
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私はもともと関西系私鉄派でありましたので、113系なんて一番最後に作るような電車だと思っておりました。
KSのキットを改造してモハ62系を作成しているうちに、なぜか正調113系を作成したくなりました。
東海道本線東京口から113系が消え、全国的に残りも少なくなってきました。
しかし113系生き残りのうちJR西日本のものは激しく改造されており、私の趣味ではないです(ただし当面、じきに気が変わりますので)
ところで鉄道ピクトリアル2006.05月号グリーン車特集にあった写真から、サロ入り113系編成がなぜか魅力的に見えました。
そこで、そのムカシ関西でも走っていたサロ入り快速8連をやってみようと思いつきました。
これなら153系新快速のとなりあってもおかしくないです。
国鉄初のステンレス車サロ153サロ110になってコルゲート車体に無理やり湘南色を塗装されて走っているのを見た覚えもあります。
阪神のジェットカーにも2輌だけステンレス車(5201・5202)がいたのですが最後まで無塗装でした。
当時の本線普通運用だと最低でも3連でしたので、必ずジェットシルバー車と鋼製車を組んで走っており、これに対して国鉄はなんて妙なことをするのだろうと思っていました。。。
とくに東京口の113系でもなく、東海・中京のものでもなく、京阪神・東海道113をアピールするためにサロ110-90xを選びます。
サロ152改造のサロ112というハナシもありますが、活躍期間も短かかったうえ、私も見覚えがありません。
よって、あたりまえですが模型化対象は大タツの113となります。
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同じ大タツのクモハ32−002いただき在庫しておるにもかかわらず、計画にもなかった113を先に手がけるとはっ!
と責められそうなのでリンクに気づいた人だけ見てください。村松さん、ごめんなさい。
1.編成構想
実は私113のことを、あんまりよく知らないのです。
浅原信彦氏のガイドブックを必死になって調べます。そしてインターネットで検索しまくります。
それでもわかないときはいつも西湘車輌さんに質問しています。
シロートながら、イメージしているのは以下のような編成です。特定ナンバーは意識していません。(できません)
クハ111(ユニットサッシ)
モハ112(ユニットサッシ)
モハ113(ユニットサッシ)
クハ111(初期グロベン・冷改)
サロ110−901
モハ112(初期グロベン・冷改)
モハ113(初期グロベン・冷改)
クハ111(ユニットサッシ)
決して2000番台ではありません。TOMIXの製品でみんな持ってますし・・・
ただし、まだ初期型の113の車体キットが入手できていません。
これをどう入手するのかがこれまた問題となっております。
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その後オクにてKSの111系キットを入手しました。
市場では姿を見ない製品であったため少々お高くついてしまいました。
車体は同じであるので、当然これを113系初期タイプとして作業します。
そして本格的にプロトタイプ編成の調査を行いました。
以下に1979年当時の大阪鉄道管理局高槻電車区の113系電車の配置表をリンクしました。
1979大タツ配置113系(除く700番台)
この表を完成させるにあたり、以下のサイトを参考にさせていただきました。
・きはゆに資料室「きはゆに別館(電車館)」
・ゴイハー鉄道のペ−ジ「113系研究室」
・旅客機と鉄道車両画像のページ「2.鉄道画像のページ」
大変参考になりました。感謝申し上げます。
また、西湘車輌さんのご意見もとても参考になりました。
調査の結果判明したこと
113系初期タイプについてはグロベン冷改車をプロトタイプに考えました。
特にクハ111のグロベン搭載車は以下の二種類があります。
@1〜45・46・47・48、301〜330・331・332
登場時の非冷房時代はグローブベンチレーター6コ搭載していました。
A49〜161、333〜473
乗務員室環境改善のために一番アタマのベンチレーターを大型押込みタイプに設計変更しています。
したがって大型押込み1コとグロベン5コ搭載です。
そしてこのAの49〜161、333〜473グループを国鉄時代にAU75による冷房化改造したとき、オリジナルの大型押込みベンチレーターをグローブベンチレーターに換装していたことがわかりました。
ところが同グループのうち冷改を免れた車輌でも後年、分散タイプの冷改を受けたものは大型押込みベンチレーターが残っているようです。
113系ファンの間では有名なハナシなのかもしれませんが、私は知りませんでした。
というわけでプロトタイプは以下のように決定しました。
↑京都
クハ111−153(初期タイプ・大目玉・グロベン・冷改・側面方向幕なし)
モハ113−xxx(ユニットサッシタイプ)
モハ112−xxx(ユニットサッシタイプ)
クハ111−484(初期タイプ・大目玉・押込み・冷改・側面方向幕なし)
サロ110−902(元サロ153−902試作ステンレス・冷改)
モハ113−113(初期タイプ・グロベン・冷改・側面方向幕なし)
モハ112−113(初期タイプ・グロベン・冷改・側面方向幕なし)
クハ111−xxx(ユニットサッシタイプ・シールドビーム)
↓姫路
クハ111について2000番台を除く3タイプを組み合わせます。
後期のユニットサッシタイプの車輌の車番はテキトーに決定することにしました。
実際に上記のような編成が実在したのかどうかは不明です。
編成単位の資料があればよいのですが・・・・・・見つからないのでよしとしました。。。。。
どなたか情報があれば教えてください。
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ここまで煮詰まってくると付属4連を2000番台で・・・・・とか妄想してしまいますが、そこまで手を拡げないことにします。
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113系作成には必携かと?・・・買ってしまいました。
'071104
基本的には実物ファン向けの資料のようですが、さすが機芸出版社だけに模型化資料として作られているように見えます。
48ページで¥2400は高めですが、実物ファン向けでかつ模型化資料と見るとこんなもんかなという気もします。
きょうは広島鉄道模型友の会の重鎮I田氏と会合がありましたので作業はできませんでした。
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さらに調査した結果
ネットで調査を継続していますと、「113系のページ」というサイトを発見しました。
最近、大タツや大ミハの113系編成表を公開されています。
それによると昭和53年(’78)3月31日現在の編成表があります。
編成表なので非常に説得力ある資料です。
↑京都
クハ111−170(初期タイプ・大目玉?・押込み・冷改・側面方向幕なし)
モハ113−43 (初期タイプ・グロベン・冷改・側面方向幕なし)
モハ112−43 (初期タイプ・グロベン・冷改・側面方向幕なし)
クハ111−452(初期タイプ・シールドビーム・グローブ・非冷・側面方向幕なし)
サロ110−901(元サロ153−901試作ステンレス・冷改)
モハ113−202(初期タイプ・押込み・冷改・側面方向幕改造)
モハ112−202(初期タイプ・押込み・冷改・側面方向幕改造)
クハ111−488(初期タイプ・大目玉・押込み・冷改・側面方向幕なし)
↓姫路
↑京都
クハ111−256(ユニットサッシタイプ・シールドビーム)
モハ113−328(ユニットサッシタイプ)
モハ112−328(ユニットサッシタイプ)
クハ111−492(初期タイプ・大目玉・押込み・冷改・側面方向幕改造)
サロ110−902(元サロ153−902試作ステンレス・冷改)
モハ113−329(ユニットサッシタイプ)
モハ112−329(ユニットサッシタイプ)
クハ111−562(ユニットサッシタイプ・シールドビーム)
↓姫路
いずれの編成も現在の手持ちキットでは実現できません。
なんとなく編成で見た目統一感のあるように考えていたのでしょうか。
私のめざす凸凹編成ではなかったようです。
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-'080212added-------------------------------------------------------
さて車番確定はともかく、この8連快速編成は全真鍮車輌でMP駆動にて動力化の予定です。
すると1M7Tとなり非力な印象があります。かといって2M6Tは過剰であるような気がします。
8連と言いながら実際に着工は9輌で上り側クハが1両余ってしまいます。
このあたりの事情がどうも気に入らず付属編成も視野に入れるかなと思いはじめました。
オクでクハ111・モハ112・モハ113の3両だけという出物もありえるとは思えません。
コドモを連れて上野の国立科学博物館に行った後、ついフラりと常磐線で北千住に行ってしまいました。
'080212
とりあえずクハだけの購入に押しとどめました。モハユニットまで揃えてしまうと、もう気分的に負担??になってしまうので・・・・
オクで安く出物があるかもしれませんし・・・・・
これで付属編成のうち3両は2000番代でやることに確定しました。
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-'080316added-------------------------------------------------------
気分的に負担というのは、工作量の増加が負担だというわけではありませんです。
さんざんキットのヤマを築いておきながらまだ積むのかっ・・・・・という自己嫌悪ですね。
しかし、クハだけ増やしてモハユニット買わないほうが、クハを無駄に増やしたことになると説明できるので、
買ってしまいました〜。しかし TOMIXから113出たあと、こうゆーの買う人いるんすかねー??
オクには結局出物あらわれず、新品購入を決心しました。
会員カード見せると15%くらい引いてくれてるみたいだし・・・。
箱崎で夕方の打ち合わせ終わったら速攻でバックれて北千住で買いました。
水天宮前から電車一本てゆーのがイカンですね。しかし夕方の久喜や南栗橋行きがあんなに混んでいるとは・・・・。
これでめでたく付属編成も含めた12連フル編成やることに確定しました。我ながら気が狂っとるなー。
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-'080324added-------------------------------------------------------
鉄道ピクトリアル’08.05号(No803)はなんと[特集]111・113系電車でした。
記事のうち特筆すべきは、「関西圏サロものがたり」です。
なんと、またまたサロ編成表がありました。
前掲の1年後の昭和54年(’79)4月1日現在の編成表です。
↑京都
クハ111−262(ユニットサッシタイプ・シールドビーム)
モハ113−2013(2000代)
モハ112−2013(2000代)
クハ111−488(初期タイプ・初期タイプ・大目玉・押込み・冷改・側面方向幕準備工事)
サロ110−901(元サロ153−901試作ステンレス・冷改)
モハ113−203(初期タイプ・押込み・冷改・側面方向幕なし)
モハ112−203(初期タイプ・押込み・冷改・側面方向幕なし)
クハ111−456(初期タイプ・不明・グローブ・冷改・側面方向幕なし)クハ115−622
↓姫路
↑京都
クハ111−256(ユニットサッシタイプ・シールドビーム)
モハ113−324(ユニットサッシタイプ)
モハ112−324(ユニットサッシタイプ)
クハ111−492(初期タイプ・大目玉・押込み・冷改・側面方向幕改造)
サロ110−902(元サロ153−902試作ステンレス・冷改)
モハ113−723(耐寒700代・ユニットサッシタイプ)
モハ112−723(耐寒700代・ユニットサッシタイプ)
クハ111−766(耐寒700代・ユニットサッシタイプ・シールドビーム)
↓姫路
おもしろいのは2000番台のモハユニットだけ入っているとか、本来湖西線用の700番台の一部が入っていたりして、もうめちゃめちゃです。
やはり編成組み替えはあったようですね。
フリーで好きな番号の組み合わせでもいいのかもしれないですね。
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その後オクで珍しい本を入手しました。
ピンボケでしたね。
保育社のシリーズもので昭和59年4月25日発刊でした。
当時本屋で見かけたような気もしますが、当時1000円もした本で全く食指は動かなかったものと思われます。
113系の写真を期待して落札しましたが、それ以外の写真がなつかしいものがありました。
というか、1990年に転勤したので私の中では1980年代で関西の鉄道は時計が止まっておるため違和感がありませんでした。
肝心の113ですが東海道快速編成は0’+0の凸凹編成が写っており安心しました。
さて、その後相互リンクすることにもなった「113系のページ」の桃次郎さんと議論を重ねた結果、プロトタイプ編成は資料の編成表が絶対的なものではないということになりました。
ということで以下のような編成を組んで見ました。
見た目からクハ全タイプ・モハ3態という凸凹にします。
↑京都
クハ111−153 (0番代・大目玉・グロベン・冷改・側面方向幕なし) 正面方向幕;米原
モハ113−324 (0’番代・靴ずり磨きだし)
モハ112−324 (0’番代・靴ずり磨きだし)
クハ111−2009(2000番代・靴ずり磨きだし) 正面方向幕;播州赤穂
+
クハ111−256 (0’番代・靴ずり磨きだし) 正面方向幕;安土
モハ113−2013(2000番代・靴ずり磨きだし)
モハ112−2013(2000番代・靴ずり磨きだし)
クハ111−484 (0番代・大目玉・押込み・冷改・側面方向幕なし) 正面方向幕;西明石
サロ110−902 (元サロ153−902試作ステンレス・冷改)
モハ113−43 (0番代・グロベン・冷改・側面方向幕なし)
モハ112−43 (0番代・グロベン・冷改・側面方向幕なし)
クハ111−766 (耐寒700番代・靴ずり磨きだし・スノウプロウ付き) 正面方向幕;姫路
↓姫路
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