クモハ32002製作記録
突然ですがピノチオキットクモハ32002を譲り受けました。
長年懸案になっていた譲渡計画が実現してしまいました。
恩師からのいただきものですので、なんとしても竣工させなければなりません。
クモハ32002のきっとなので、これ以外に組み上げようはないのですが、普通に組み立てたのではいけません。
阪鉄車輌の総力を結集してなにかヒネリを入れなければなりません。
→まぁ、たいしたひねりは出なかったんですけどね・・・・。
と、強い決意を維持できるよう冒頭陳述してみましたが、いつくじけるかわかりません。
が恩師はきっと優しく見守ってくれるでしょう・・・・・・・。
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2007/01/23
いまどきのピノチオの特定ナンバーキットです。
自分ではこのてのキットはなかなか購入しないので、とても珍しいです。
プロトタイプは当然、大タツにいたクモハ32002です。
モハ42010を4扉改造したものです。
この電車も原型から大きく形態がくずれてしまった電車です。わたくし的にはゲテものです。
実車もあまり使いようがなかったのか高槻電車区の職員輸送用くらいにしか使用されなかったようです。
うちにはクモハ42の在庫キットもあり、静トヨのクモハ42にするつもりでしたので、ここは2つ平行して作成でもしてみるかなと思ったりもしています。
1.着工
1年9ヶ月ぶりにここへ戻ってきました。
なんか上に、グダグダ書いていますが、要はようやく113系12連の作業がおわりました。
それと、大タツつながりということで着手することにしました。
キットを開封しました、実は開封すらしていなかったのでした。
ここでキットのハコに表示している高槻区タイプの意味がわかってきました。
タイプと言っている意味ですね、わかりました。
キットに添付されていた妻板です。異なるものが入っておりました。
Hゴム窓なので、おそらく更新工事後の姿だと思います。
浅原信彦氏の最盛期の国鉄車輌「戦前型旧性能電車」のクモハ32(二代目)の写真を見ると第一位側(パンタ側)の正面は貫通扉以外すべてHゴム化されております。
一方、反対側の写真はないのですがラッキーなことに、芝生将行氏の我が心の飯田線に写真がありました。
これを見ると正面窓は左右ともHゴム化されておりますが運行番号窓だけオリジナルのままです。
キットでは写真の左の正面はパンタ側・右のものは非パンタ側用としているようですが、これを前後入れ替えることにしました。
さらに左のほうの正面はHゴム化した窓がどうも実車より小さいです。
木製サッシのほうがカッコいいのですがクモハ32002と異なるのでHゴム化します。
したがって、シル・ヘッダ・ホロワクで隠れそうな位置で切り抜いてしまいました。
同寸法の真鍮板をはめこみ、Hゴムは0.2mm洋白板から切り出します。
助士席側Hゴム化改造できました。問題は運転台側の少し小さめの窓ですが、これも洋白板を貼り付けて窓を上に拡げました。
できました。
もうハコ組もしてやろうと思いました。
非パンタ側、改造した妻板です。
'080928
キットオリジナルのパンタ側です。
1100mmのくつづりが手元在庫がないため客用扉は後日です。
さて、「タイプ」問題はまだあります。
更新工事にて、もともと半室運転室であったのを全室運転室に改造したとあります。
乗務員扉後ろの窓の寸法が変化していますが、このキットでは表現されていません。
これをどう改造するか思案中です。
客用ドアもくつずり付きにできました。
さて上の写真の中央が問題の、乗務員扉と客用扉の間の700mm窓です。
写真の状態はクモハ42時代のままの半室運転台のころのオリジナルの窓のままです。
実際のクモハ32は乗務員室を半室運転室から全室に改造しており、この700mmの窓巾を縮小したようです。
資料の写真を見ると明らかにパンタ側のこの窓は縮小されております。
図面がなくよくわからなかったのですが、実物写真のシル・ヘッダのリベットを数えることによって、乗務員室側の200mmを埋めて500mmにしたと判断しました。
オリジナルのプレス表現されたサッシはすべて削り落として、洋白0.2mm板から上段サッシと200mm分の窓埋め部分を切り出し、さらにその上に洋白0.2mm板で200mm分の窓埋め部分を貼りかさねました。
反対側の非パンタ側の乗務員室も全室に改造されたのかどうかが不明です。
旧型国電の記録のページからクモハ32000・32001もあるのでこれを参照し、また一方クモハ32002にて検索した結果写真から判断して、非パンタ側の乗務員室は全室に改造されなかったと判断しました。
しかし勢いあまって、反対側の700mm窓のプレス表現されたサッシもすべて削り落としてしまったので、洋白0.2mm板から復旧しました。
'081005
車端部丸屋根部分を固定しました。
また二段窓表現のためサッシ下段部分はすべて削り落としました。
シル・ヘッダーを貼り付けるにあたり、正面貫通幌部分の巾が重要になります。
まずホロワクを自作しました。
非パンタ側の妻板を大改造した側です。
パンタ側です。側窓はオリジナルの700mmを洋白板にて500mmにつめてみました。
081013
こちらは勢いあまってサッシをすべて削り落としてしまった700mm窓です。復旧させました。
ウィンドヘッダー・ドアヘッダーを貼り付けましたが、なんかヘンです。
勢いあまって、増設したドア部分にもドアヘッダーを貼り付けていました。後ろのクモハ31のドアヘッダーがないのが正解です。
写真の×をつけている部分は、はがして張りなおしが必要です。
再度ウンドヘッダーを貼りなおしました・・・。
あまどいも貼り付けています。
パンタ側です。自作ほろわくも固定しました。
'081019
非パンタ側です。
この電車銘板が3枚(日本国有鉄道・日本車輌・吹田工場)があるのですが、テールライトとホロワクの間にうまく収まりません。
ちょっと実車と貼り方がちがうのですが3枚貼っときました(実は1枚ジャンパ栓受け固定用の穴を塞いでいます)
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