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阪鉄車輌はじめての新性能電車です。
実物は、新性能郵便専用車なので郵政省所有の電車です。
当初、大ミハにもいてクモニ83と組んで走っていたらしいです。
そんなことは、どうでもよくて私はエッチング板から作成しなければいけない在庫を多数抱えているのですが、これらの作成上の最大の難関は屋根の曲げです。
クモル23050のときは屋根部分の長さが短いので、ごまかせたのですが、普通の車輌はそうはゆきません。
折り曲げ機がほしいなぁ。でも高いなぁ。と、思っていたときUSの師匠からの勧めで買ってしまいました。

ニュージャージー州にあるマイクロ・マークという模型工具通販の店があり紹介してもらいました。
日本で折り曲げ機を買うと普通5万円はするのですが、なんと送料込みで$54で手に入りました。(本体$29.95)
ほんとに届くのか少し不安でしたが3週間くらいしたら、重い小包が届きました。
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というわけで、どうしてもこれを使いたいので作業開始です。

1.板です。

実はヤフオクで手に入れたものです。昔マッハ模型で見かけたことはありましたが当時は工作力がまったくなかったので購入するなんて全く思いませんでした。
K.R.Cと社名?が入っています。
Hゴムが少し太く、仕分け室の明かり窓が少し四角いのが気になります。
でも自分でけがかなくてよいのが、型紙感覚でよいです。
これを単独で作成してもよいのですが、仕上げレベルをモデル8のクモニ83にあわせようと思いました。

このキットの特徴は正面窓にHゴム表現が行われていることです。切り妻国電の傾斜窓のHゴムをちゃんと表現している真鍮キットはおそらくモデル8だけではないでしょうか。

2.切り抜き

板のまま側面の窓を抜きかけたのですが、作業しにくいので、側板だけ切り出しました。


きょう1日で側板の窓抜き終了までできました。
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妻板・ドアなど他の部分の切り抜きも終わりました。


正面窓まわりは0.2mmの板からHゴム部分を切り出し、同じく0.2mm板に張り合わせて窓抜きをしました。
寸法じゃモデル8のクモニ83を参考にしました。
方向幕部分はKSの側面方向幕Hゴムを貼り付けました。

正面だけ組み上げました。
窓の縦さん?部分は断面が三角になるようにヤスリで仕上げてみました。


3.車体曲げ
さていよいよ残りは車体の曲げです。

折り曲げ機で肩部分を曲げました。
結構、簡単でキレイに曲げることができました。


中央部分の曲げは折り曲げ機ではむつかしいので太めのパイプを押し当てて曲げようとしました。
しかし0.4mm厚のせいか、ほとんど曲げ癖くらいしかできません。
気長にやっても曲がりそうな気がしません。


近所のDIY店で2つ穴の開いた鉄板とボルト・ナットを購入しました。
2枚の鉄板で車体側面をはさみ、ボルトで締めます。
中央部分をバイスではさんで、屋根中央部分は手で曲げてみました。



7/3
なんとか曲げました。
手で曲げた上、曲げ戻したりしたので屋根カーブが均一でなく明りとり窓の上にヘンな曲げがはいったり妻板とカーブを合わせるのも至難の業で大変でした。
この経験から、師匠のように屋根・側面分割方式というのは曲げ失敗に備えるという意味では有効であると思いました。
いま一度、真鍮キットのありがたさが非常によくわかりました。
屋根曲げだけに関して言えばペーパー車輌ペーパールーフは非常に楽だと思った次第であります。
仕上がりはイマイチなのですが、自分で「真鍮キット」を作ったような気がして嬉しくなりました。


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