クハ16489・製作記録(1)
この車輌は可部線で最後を迎えた姿を想定しました。
1976.3.31の「さよなら17メートル電車」に使用された4両のうち1両です。

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1.15年ぶりに発掘した状況

左がクハ16−400のキットを15年前組みかけたものです。
右は相方のクモハ12です。どちらもすっかり酸化しています。

2.コンロでバラしました。

ガスコンロでバラしましたが、結構ハンダが残りました。
妻板やサッシに残ったハンダはやすりや耐水ペーパーで削るしかありません。

3.二段窓化中
 
フェニックスキットは谷川と同様に外板の裏から窓サッシを貼り付けました。
キットのサッシをそのまま貼り付けて、下段窓サッシをけずり落とします。
次に裏から0.3ミリ板を貼り付けた後に穴を開け、やすりで整形しました。
連結面の貫通ドアはエコーのプレスドアを付けて見ましたが客車用のようで窓高さが異なり失敗です。
正面運行番号窓がなぜかキットでは明いていないのでこのあとくりぬきました。

4.妻板を接合

側窓の二段窓化前に接合しておけば強度的にはよかったのですが、
側窓サッシのハンダつけ作業は妻板のないほうが楽です。
なお妻と側面の接合はイモ付けですが、角のRを表現するため内側に0.8ミリ各線を裏うちしました。

5.オデコ接合

オデコパーツ自体けずりまくって合わせます。
丸屋根車輌はこの作業がいつも大変です。
貫通扉の腰板部分には縦さんを帯板で入れてみました。
乗務員扉はキットのものをそのまま使用したので少し形状が実物と異なります。

6.あまどい貼り付け

フクシマのHPのキット組立方法に習い、あまとい・シル・ヘッダーの順に付けました。
とくに妻部あまといはパーツを焼きなましして、たてどい部のでっぱりを表現しました。

7.下回り

中央に1×3×1チャンネルで梁をつけてみました。
床下機器は日光のクハ用です。
いさみやの釣合空気溜めを付けようとしたら台車に干渉するため、あきらめました。
可部線電車の特徴であるエアホースと自連解放テコを付けました。
クハ16−400の直通管はあまり目立たず、よくわからなかったので省略してしまいました。

8.上回りディテール

クハなので特別なものはないのですが、可部線車輌は運転台側正面窓下に、
長方形の空気取り入れ口があります。1ミリ帯板から貼り付けました。
屋根トビイタはキット添付の台の上に網目板から切り出したものを載せてみたのですが少し大きいように思いました。

9.仮組み
   
天賞堂旧型テールライト上に1×1のアングルでステップを付けました。
連結器胴受けはいさみやのホワイトメタルパーツです。

戸袋窓と通常窓が異なって見えるでしょうか。ピノチオのクツズリを付けました。

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