いさみやロコワークス・ペーパーキット
オハ12系製作記録

3.車体ディテール

車体表面下地仕上げも一応ケリがついたということで、細かい部分に入ります。
最初はこのキット特有のユニットサッシです。てなわけで、ディテールというよりまだ車体工作ですね。

ユニットサッシ外枠です。
50系のときと同様に耐水ペーパーで水研ぎし、気持ちカドを出しました。
両面テープで適当な台紙に固定し、これからプライマーを塗装します。
しかし、オハ×5+ハフ×3=170コという数は、さすがにこたえました。
20091115
なんとかオハ12だけユニットサッシ枠をはめました〜。5両で110コです。
この作業量が多くなるのははじめからわかっていたのですが・・・。オハフ・スハフであと60コじゃ・・・。

この連休はTHO60周年運転会などに行ったりしまして、・・・
運転会に作りさし持って行ったのでご覧になった方もあろうかと思いますが・・・・。
20091123
緩急車にもユニットサッシ枠はめ込み60コ完了です。
貫通扉も固定しました。
右からスハフ12初期型・スハフ12最終型・オハフ13です。
特にスハフ12はふたつともKATOから模型化されたタイプとは異なります(念のため強調しております)
スハフ12初期型は側面ルーバーの位置がKATOの100番台とは異なります。
ホロワクはエコーの平ホロ枠(新型客車用)です。このパーツもう使うことないでしょうね・・・・。
またスハフ12最終型はホロが埋め込みではなく50系客車のような完全外吊りになとのが特徴です。


さて、あまどいを貼り付けることにしました。
12系のあまどいは控えめな印象だったので、キット添付の紙帯を使用しようと考えました。
ところがです、キット添付の紙帯は通常の19500mm車体用のものであったため、なんと12系などの20800mm車体長に届きません!
途中で切継ぎしてみましたが、どうもキレイにできません。
やっぱり真鍮かー。

そこでいさみやに行って真鍮帯板を車体に現物合わせで長さの足りる0.6×0.4mmのものを入手しました。
厚みが0.3くらいのほうがいいかと思いましたが、ユニットサッシ表現が充分ゴツイのでバランスとれるかな・・・。
20091129
とりあえずオハ12だけ木工用接着材で4箇所くらいちょん止めし、瞬着をさら〜と流しました。
3両の緩急にはエンドウの#2642テールライトケースを装着したところ、12系らしい表情になってきました。

さて、広島方面の各BLOGなどが発信源(まろねふさんですけど)となっております、12系客車初期型の屋根補強が問題になっております。
これは12系客車のAU13冷房装置の間隔部分にAU13をつなぐように板状にでっぱった部分を言います。
あまりに実車屋根上写真がないため、私もぜーんぜん知りませんでした。

もと国鉄高砂工場客車職場の「こうさん」などの記憶をたよりにすると、この補強というのは車輌竣工後に補強されたものではなく、どうも新製時より屋根鋼板をプレス加工などを行ってでっぱり(リブ?)にしたもののようです。
後の改造で同様のことをしたものがあるというウワサもありますがよくわかっていません。

12系客車のうち、後にジョイフルトレインに改造されたもののうち、岡オカの「ゆうゆうサロン」にはこの補強があったとされ、ボナファイデのNゲージ模型にはこの補強を表現しています。

ゆうゆうサロン 種車 製造年・メーカー
スロフ12 703 スハフ12 28 s44新潟
スロフ12 704 スハフ12 53 s44新潟
オロ12 707 オハ12 160 s44富士
オロ12 708 オハ12 211 s44日車
オロ12 709 オハ12 51 s44新潟
オロ12 710 オハ12 106 s44新潟

メーカーは関係ないと思われ、国鉄の設計事務所にて、このような屋根形状にしたのではないかと想像します。
一方、12系をグループ分けすると

グループ スハフ12 オハ12 オハフ13 特記 考察
試作 1-8 1-20 N/A s44 このグループの補強リブは話題になってません。
量産(一次) 9-64 21-214 1-50 s44・45 屋根補強プレス入り?? このグループに補強リブが存在したと想定
量産(二次) 65-90 215-312 51-76 s45 設計変更・ユニットサッシ,台車,配線等変更 このグループにも補強リブがあったかも。
量産(三次) 101-148 313-359 N/A s51・52 大設計変更・スハフ・ルーバー位置,形状,数変更 このグループに補強リブはなかったのではないか。
量産(最終) 149-163 360-374 N/A s52 設計変更・スハフ幌露出 このグループは補強リブはなかったでしょう。

となり「ゆうゆうサロン」車はすべてs44に製造されたグループになります。
私はこの量産一次グループ特有の特徴ではないかと思っております。
そして、現在作成中のプロトタイプで初期車の相当するのは、オハフ13−1のみになりますので、この車輌のみ補強表現を行う予定です。
いままで意識していなかったディテールなんですが、気づいてしまった以上というかKATOにはないものを作成するため、必須表現ですコレは。

てなわけで今週は作業はあまりできず、長考に入っておりました。

20091213
先週から風邪をひいて作業が進みませんでした。
やっと作業を再開しました。
あまどいのタテドイを設置した後は、ひたすら屋根にベンチレーターとAU13取り付け穴あけでした。

AU13は旧フェニックスのパーツを使用することにしました。
このパーツはなかなかよくできているのですが欠点があります。
正面から見るとAU13の脚部分の妻板がないので向こう側がすけて見えてしまいます。透けないように紙で妻を作成予定です。
一方ウチにはキハ58系や阪神電車のキット在庫がいくらでもあります。
これら真鍮キットには紙+ホワイトメタルのハイブリッド素材のAU13は受け入れがたいため、これらのキットから流用しました。

上の写真は手前からスハフ12−157、オハフ13−1、スハフ12−75です。
スハフ12はどちらもKATOにないタイプです。157はエンドウAU13−ENを載せています。
オハフ13は初期型車の特徴である屋根補強プレスリブを幅4mm・厚0.3mm紙帯板を貼り付けることで表現しKATOにないタイプにできました。
オハ12もこの初期車表現をしたかったのですが、プロトタイプに該当車がなかったので作業対象なしです。
写真奥のオハ12の車端屋根上にあるのはトイレユニット搬入口のフタです。

20091220
風邪も一旦よくなったのですが、別の種類の風邪ひいたようでまた週末にかけて寝込んでしまいました。
年賀状の準備もあるしなー作業進みません。
宴会もことごとく欠席してしもうたし・・・森岡さんすみませんでした〜。
Hゴムやらを表現するのに50系のとき使ったPLUSのフィルムラベルにWORDに描いたHゴムやら点検フタを印刷して終わりました。
これ切り抜くのがメンドーなんですよね・・・・客用ドア窓がやだな〜。


とりあえず目立つ端面に貼り付けてみました。
ちょっとHゴムの幅など乱れておるのですが、固着後ヤスリで調整ですね。
下のスハフ・オハフ貫通ホロ両側の窓ちょっと離れすぎですが、もう修正はできんなぁ。
もう風邪は良くなったんですが、どーも工作するノリにならんです・・・・・・・・これはハンダ付け工作の禁断症状かもしれん。
12系完成のためにはちょいと真鍮キットのハコを開けるしかないですかね。・・・・浮気の言い訳。
20091227今年最後の更新だと思うのですが、しょぼいなー。
これは木製床板なのですがサフェを筆塗りしかけてます。
それより2本何かありますが、コレはステープラー(商品名ホチキス)の針です。
実はキット添付の床板は車体長より短いため床板を木片で延長し瞬着で固めています。
しかし連結器の衝撃で延長部分が本体部分から分解してしまうかもしれないと思って補強にしたわけです。

越年継続へ