キハ81製作記録(広島のI田氏の報告)B

製作記録は私と広島のI田氏のものをそれぞれ独立して掲載します。

(原文のまま)
2009.08.05

1.車体工作
件のドア知らせ燈(5箇所)用に0.8Φ穴開け、車体スソの給水口(4箇所)に0.8線埋めて、車体は完成としました。
ところが、洗浄後にキサゲていると埋めた線がポロリっと・・・付け直しですね。(もう時間が無いので、焦りまくりです。)


2.下回り工作(5月〜7月進捗まとめ)
キハ81キット入手して以来、KATOキハ82系の下回りと谷川の絵とを見較べて、なんとか組み合わせられないかを考えました。
今思えば結構無謀な考えですが、キハ82の下回りを利用し、前半分の床下機器を取り除き、必要機器を移植すれば形にできそうとの結論に達し、ASSYパーツを購入、工作に入りました。

@前半分床板フラット化

取り外し可能なエンジンなどを外し、放熱器より前の床下機器を全て切除し、大穴が空いた部分はプラ板で埋め、ツライチとしました。  

A床下機器・エアタンク取付

阪鉄車輌さまより提供いただいた「いさみや図面」や実物写真を参考に前半分の床下機器を取り付けました。
水タンク:紙工作でそれらしくつくり、エアータンク:エンドウ、他、電池箱やその他の機器(名称を良く知らない)は前半分などから切り取った物を移植しました。
大体こんな感じではないかと思います。(例の青い配管どうしよう・・・)  

B下回り全景

スカート周りを利用できないか(KATOカプラーがそのまま取り付けできるので、)と考えましたが、長さが違うこと、キハ81のボンネット作成にはキットのスカート周りのパーツが必要であると判断し、床板を運転席下側付近で切断しました。
窓位置に合わせ、椅子を切断、前側の仕切りを後ろへ移設、
また、床板のツメ類はそのまま残し、車体側各所にに1mm角線取り付けてKATO類似の固定方法を採ることとしました。   

C動力機構
KATOキハ82同様のトレーラーでは面白くないと思い、動力化を検討しました。
また、KATOキハ82系との併結ですので、KATOの台車枠を使って何とかうしようと苦心しました。
結果的に、MPギアを片台車(後ろ側)に組み込み、LN14をエンジンの取り付け穴を拡大した場所へ吊り下げられそうと判断し、工作を開始しました。(文字ではまるで何の事か判らないと思います。ご容赦ください。
お持ちのKATOキハ82系用の台車・床板の現物を見ながらだと多少は理解しやすいかと思います。)  

@)ギアボックス切断

台車をばらし、プラ製のギアボックス部を台車が再組立て可能なように組立て用ツメ部のぎりぎりで切断、車輪はMPのプレーン軸を使うため、台車側の集電板の軸受部をザグリ、軸が嵌って、軽くまわるようにします。

(左:加工前・右:加工後、奥に接合したボルスターあり)

MP用ボルスターを横に二つ接合し、接合部中央に車体取り付け用の穴、両サイドの台車取り付け穴を縦に拡大し、KATO台車の組み立て用腕に嵌まり込むように整形するとMPギアがKATO台車に組み込めます。
(きちんと動くようにするには各所のアタリを現物合わせで削るなどが必要でしたが、・・・)
    
A)MPギア化

LN14が嵌まり込むようエンジン取り付け部の車体穴と放熱器部分とを少しずつ削ります。
(モーター軸と床板との間隔が2mm程度まで削りました。)LN14取りつけパーツを使用し、モーターを固定します。
配線は放熱器内部を通し、配線用ラグを介し、ウエイト下に差込み固定。
モーターと・MPギアとの距離が短く、ユニバーサルジョイントが使えないため、蒸機用シリコンチューブを使い動力伝達しています。 

B)台車を組み立て、改造MPボルスターを介して取り付けできるよう、床板側の取り付けボスを削り、
高さ調整します。KATOカプラーの復元ばね取り付け部などと干渉しましたので、取り付け部を切断し、
1.7mmねじを植え代用、MPギアに当たる分も少し削り調整しました。

C)床下機器配置

床下機器切除で床側の剛性が少なくなったこと、台車とボルスターの固定がはめ込みであること、
集電が2軸-4軸(MP車軸は左右とも同一極性なので絶縁側床上の集電板は切除しました。)であること、
チューブ伝達などいろいろ不安はありますが、下回り単独では、KATOの610Sカーブ通過を確認しましたし、
KATOキハ80より、起動電圧が低いことも、上回り載せて重くすればなんとか協調するのでは?と考えています。

D車体と組み合わせて

上下組み立て、床板幅調整
ここまで来て車体との合いを確認したところ、なんと、床板が車体に嵌りませんでした。
KATOの車体はブラが薄く、成型されており、床板幅が0.8mm程広いのです。泣く泣く両側を少しずつ削って行き、車体へはめ込むことができました。 
結論として、KATO床板と台車の利用は、意外と金額および工作量が多く、あまり得策ではないことが分かりました。
通常の金属床板にプラ台車の組み合わせが、工作量・走行から一番良かったと感じました。
(ましてやKATO台車のMP化など決してやってはいけませんね。)    
さて、あとは最難関の塗装・艤装です。(本当に間に合うのか?・・・)

実は密かに下回り作業を進めていたとは・・・・・、ここまでやればKATOとかなり同化してますな〜。
同じキットなのに、組立て方やキット設計の解釈がここまで異なるとは・・・おもしろいです。(阪鉄談)


2009.08.09
@塗装開始
今日は朝から小雨まじりで、塗装には不向きな日和でしたが、締め切りまでの時間がないので、作業を強行しました。
また、明るい色・艶ありの車輌を塗ったことがないので、よくわからないのですが、蒸機塗るときと同じ要領で進めました。

まずはクレンザー洗浄を行い、酸洗いは会社で製造している塩酸を少し失敬して、ってわけには行かないので、トイレ用洗剤で洗浄、再度クレンザーで洗浄した後、十分に乾燥させ、マッハのシールプライマーを吹きつけます。
ちなみに分離や劣化がいやなので、顔料抜き(緑色)のものを使っています。
吹き付けると、金属表面の光沢が変わりますので、顔料なしでも不自由しません。

十分に乾燥させた後、下地に灰色を吹き、スカート部をマスクして、クリームを吹き重ねます。
(内装色も良く知りませんし、運転席も造作していませんので、愛想なしの2色塗り重ねです)


ここまでは、誰でも出来るのでしょうから、報告するまでもないのでしょうが・・・
さて、次の報告までに赤の塗りわけがどうなるのか?お楽しみに・・・
(シンナードボンしてたりして・・・悪夢ですな)


下回り+室内アセンブリーの写真を送ってくれました。
キハ82をベースにしているので仕切の位置が異なるため、その対応作業があったと思いますがどうだったのでしょうか。 
いずれにせよ進捗状況はうちと同じくらいで、余裕がありませんなー。
スケジュール的に失敗が許されませんですよ・・・。阪鉄談



2009.08.14

塗装作業その2

昨日、嫌なことがありましたが、忘却の彼方へ捨て去り、再度塗装を実施しました。
今日も朝から小雨まじりでしたが、「午後から回復」のお天気お姉さんの言葉を信じ、
作業継続しました。洗浄→プライマー→灰色→クリーム、と昼過ぎには元に戻れましたので、

今度こそ と慎重にマスキングをし、赤を吹きました。
細かい吹き込みやはがれはありますが、何とか及第点と判断し、屋根塗装までやりました。
屋上機器を付ければゴールが近いように感じます。

次の報告は完成報告になると良いのですが・・・

いやぁ、シンナードボンは厭ですなぁ。阪鉄談

2009.08.20

窓貼り、インレタ、ヘッドマークなどなど細かい艤装を行い、一応完成としました。写真を送付します。

(よく考えたら、セクション上のこの写真はI田のだってわかりますね。・・・ばかだねぇ・・・完成報告および写真はできれば例会後に公開願います。)



競作竣工の儀へ