キハ81競作竣工の儀→広島鉄道模型友の会競作品評会
 2009.8.22 広島にて

今回の競作は今までの企画と少し異なります。
もともと広島の友人I田氏とはじめたキハ81競作でした。
I田氏の所属するクラブ(広島鉄道模型友の会)の2009年競作テーマが「気動車」であったので、この競作に無理やり合流してしまいました。
従いまして、広島鉄道模型友の会競作品評会にビジター参加させていただきました。

広島鉄道模型友の会の皆さん、非常に楽しかったです。ありがとうございました。
何か違和感なく自然に仲間に入って行ける何か家庭的な雰囲気が嬉しい集まりでした。

1.儀のようす→広島鉄道模型友の会のようす。
私が2両分持っていたタニカワのキハ81キットのうち1両を、東京に仕事で出張に来ていたI田氏に嫌がるところを無理やり手渡してから、ほぼ2年ぶりのキハ81感動の再会であります。(手付かず期間が1年半以上ありました)

竣工して再会したキハ81(左;拙作・右;I田氏作)
I田氏のキハ81はKATOキハ82のASSYパーツを利用した下回りでMPを組み込み(というか合成して)自走します。
I田氏にもボンネット開閉機構を強要したところ・・・・・

ボンネットリフトア〜ップ!!・・・・たぶん実物はこんなハデな開き方はしなかったと思うのですが、トッピすぎておもしろいっ。
DMH17Gもディテールアップされています。
エンジンの上後方に排気管がまわりこんでマフラーがあり、さらにセンターピラーにある排気管につながっていたそうです。
ここまで内部のレイアウト調べたのがエライ。

ボンネット開閉のリンク構造を見せてもらいました。
しかし、どうやってこういう発想するんかな〜。

I田氏が持参してきたターンテーブルにて(このターンテーブルは某大学鉄研解散時に譲り受けたそうです、見覚えある人いると思います)
左は友の会K村さんがわざわざ持ってきてくれた宮沢の完成品(タニカワベース)。
中は拙作キハ81-5(ヘッドライト点灯のために通電してもらいました)
右は友の会I田さん作品キハ81-4。
同じタニカワベースなのに微妙に顔つきがちがうのがおもしろいです。
そして品評会がありまして、友の会会員相互の人気投票で順位を決定します。-->結果
どうも競作のレギュレーションには自走する条件があった?とかで、そうであれば私のは反則モノなのかもしれません。

2.品評会
競作で順位をつけるというのが、シビアながら刺激的で興奮する瞬間でした。
レイアウトを周回させ、作者がプレゼンテーションします。
あまりにデキが悪いと「カキのエサにしてしまうぞ」とヤジられてしまうそうです。
しかし運転会のために結成されたクラブだけに走りが悪いといけないそうです。
当然といえば当然ですが、緊張してしまいます。
他ではあまり見ない企画です。順不同に作品を紹介しましょう。

F原さん
岩徳線キハ25×4;すべてバス窓DT19の旧型タイプです。

塗りわけも美しくプロフェッショナルな仕上がりです。
車内放送のジャンパーケーブルを標識灯掛けに引っかける自然な表現もされております。
うちにも作りかけあるんだよな〜。

会長・まろねふさん
三江線の17系だそうです。後ろにワフを連結した思い出の編成を再現されていました。

タテドイが正面に回りこんだ初期型がシブいです。17系在庫うちにもあるんだったわ・・・。
会長の走り(走行性能)にかける情熱は並大抵ではなく、プレーン軸受けをすべてピポットに改造してしまうそうです。

セノハチさん
岩徳線のキハ25+キハ20

とても丁寧な仕上がりで気に入りました。車輪も塗装されています。

てつまろさん
鉄道模型社製品リストアのキハ17・キハユニ26・KSキハ35

鉄道模型社製のキハ17があったとは知りませんでした。
鉄道模型史料としての価値があることと、独特の超薄板製品を一旦解体の後、破綻なくまとめたのがすごいです。

ごっぱぁさん(この場合’さん’は’3’ではないんですよね?)
キハ30

広島タイプの全面強化を再現されています。
実車の全面強化施工車は好きではなかったのですが、模型にするといいですね。

F原さん
キハ32・新潟鉄工版と富士重工版

エントリー作品の唯一ペーパースクラッチ。
短い車体と塗装がかわいらしい気動車です。
仕上げは丁寧でシャープな出来です。当然優勝です。


3.運転会
順位発表。優勝カップ(これまた立派なのでおどろきました)授与あとは運転会ということで、私の好みで写した画像です。


せのはちさんの流電編成+2連。クモハ52は広窓と狭窓を揃え、うちも作成したかった編成です〜。
ご本人の話では、以前の競作で出品したときは評価が低かったとか、いや全然すばらしい出来です。
広島でも飯田線旧型国電の人気は高かったのですね。

逆光でわかりにくい写真になりました。
下回りも結構手がはいっているようです。


いまいち写真がシャープでなくて作品の良さが伝わらないのですが・・・・、これどこかで見たことのある作品ですよね。
村松つとむさんの同作品を研究して作成しただけに仕上げのよさもすばらしい、F原さんのペーパースクラッチ可部線です。

優勝作品です。実車の特徴であるエッジのある正面妻板まわり。
角ライトのケースはプラ板による自作パーツです。超透明両面テープを利用してすっきりした二段窓表現をされています。

屋根の換気扇?のフタにネジ頭が表現されて好ましい感じ。


運転会で私が一番気になったのは、実はこの夕張→水島臨海→岡山臨港と移籍してきた岡臨キハです。
K村さんの作品です。

湘南顔の車輌は運転台がよく見えるんですね、室内工作効果高いです。


I田氏のEF52。中村精密の古いキットからの組立てです。
時代モノのキットだけにインサイドギア駆動ですが普段は蒸機をやっているだけに静かな走行でした。


広島ご当地電車集合および歴代可部線電車。
左から、ごっぱぁさんの103系(アリイプラ改造)・F原さん105系(ホビー改造)・F原さん72系(ペーパースクラッチ)・拙作(ピノチオ改)・TOMIX改?
いやぁ可部線電車作成してはじめてウケたので内心喜んでおりました。

F原さんはNゲージャー時代にTMSコンペ佳作受賞されたこともあるそうです。
パンタ周りは徹底的に配管されていますね〜。
N育ちの人からすると16番というのは、どういうものなんでしょう。16番育ちとしてはOゲージやってみるかという大きさなんでしょうか。
一方ごっぱぁさんの103は写真ではわかりませんが戸袋窓を埋めたり開けたり相当手が入っていました。

ご当地電車はなんといっても広電だと思ったのですが、なかなか見当たりませんでした。
ごっぱぁさんから見せてもらったのが唯一でした。
みんな国鉄好きなんですね。いや山陽本線が好きみたいです。


湘南色は喜ばれると聞いておりましたので、私も旧作113系持ってゆきました。
全12連は重過ぎるので基本の8連にしました。
となりはペーパースクラッチです。すごい。


4.宴会二次会
運転会のあとは友の会でいつも行かれるお店で宴会が開催されました。
会の皆さんとは初対面なのですが、これにも参加してしまいました。
翌日もあるので皆さん一次会で解散という空気でした。
が、解散の後さらに勢いで会長宅に上がりこんで模型眺めながら二次会となりました。


ちゃぶ台に一気にひろがった島鉄車輌群。
島鉄の20・55系気動車のオデコの青塗装の色が時代によって異なるのである・・ウンチクすごすぎて何も言えませんでした。
うちの江若もちゃんとやらんといかんな〜。

この車体側面に大描きされたローカルな広告。
レタリング文字とかフォントとかを無視した田舎のペンキ屋さんが好きに描いたみたいなヘタでダサい広告を忠実に再現されています。
模型としてディテール表現は普通にされていますが、この側面広告がはいった車輌のリアリティ感はものすごいです。
特に島鉄に、なじみはなかったのだが・・・・とまろねふさんの弁でしたが・・・。
自分も多分に気動車好きなんですが、彼は何か一線を越えてしまっていると確信しました。
また本来まろねふさんは客車ファンなのだが・・・気動車談義で異常な盛り上がりは尽きることなく・・・I田さん、夜遅くまですみませんでした。

広島鉄道模型友の会のみなさん、ありがとうございました。