2002.10.16 アジア大会U−21日本代表

 アジア大会の日本代表は2004年のアテネオリンピックを見込んで、21歳以下のメンバーで臨んだ。
 大会1ヶ月前を切った練習試合でジュビロ磐田と対戦して0−7の完敗。ジュビロの選手やマスコミに散々な言われかたをされたが、この試合が彼らを変えたのであろうし、選手たちも振り返ってコメントしている。

 結果は決勝でイランに1−2と敗戦し、銀メダル。でも、前評判からすれば大健闘だったと思いますよ。まあ、決勝戦は選手たちも中2日で6試合も続いた大会の疲労でいっぱいいっぱいだったでしょう。だから、いい経験だったと思います。まだ、この世代はキックオフのホイッスルが吹かれたばかり。これから長い目で彼らを見守っていきたいですね。

 ところで、私が浦和レッズが好きだから言うわけではありませんが、ダブルボランチ(守備的ミッドフィールダー)の1人、鈴木啓太選手がこの決勝では後半開始前に途中交代しました。私が映像を見ていて感じたのは疲れているという彼の表情でした。彼はレッズでもレギュラーで試合に出ていますが、その時と明らかに違う苦しい姿でした。
 今大会では攻撃参加して、準決勝のタイ戦では25mのミドルシュートを決めたかと思えば、ゴール前で守っていたり、敵の攻撃の芽を摘んでいたりと動き回っていた。ある意味、鈴木1人で何から何まで頑張っちゃったかなという感じです。このプレースタイルって仕事など我々の日常生活でもありますよね。周りの人にやってもらうより自分で動いた方が早いから、自分でやってしまい、1人でいっぱいいっぱいになってしまう。(どちらかといえば、私はこのタイプだな)
 決勝戦後の山本監督のコメントにも「鈴木がかなりいっぱいいっぱいで疲労が著しかったので、戦術的な意図というよりも疲労を考えての交代だった。」とあった。やっぱり、という感じですね。帰国してから、本人も「いっぱいいっぱいでした」と地元メディアに話していました。

 今回のU−21日本代表はJリーグの試合にレギュラーで出場している選手が少ないですが、決勝での失点はコミュニケーションがうまくいかなかっただけ。実戦経験を積めば4年後のワールドカップのメンバーに何人も入ってくれることでしょう。

 そのためには、まずJリーグを盛り上げないといけません。各メディアの方々、最近、海外志向が強いですがそのあたりよろしくお願いしますよ。海外組の活躍が試合ごとにニュースになるのに、Jリーグの扱いが小さくありませんか?
 盛り上がるためには11月4日のナビスコカップ決勝、Jリーグ開幕当時からあり熱烈的なサポーターのいる鹿島アントラーズと浦和レッズの対戦ということで、ある意味で国立競技場はワールドカップを超えた興奮に包まれることでしょう。あと、J1の2ndステージ、リーグ戦も優勝常連チームでないところが首位争いに絡んでいるところがもっと注目されてもいいと思うのだけどな。

(文:ねもちゃん)

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