青森〜五能線〜男鹿半島
3月4日 (金曜日) 「新幹線で青森へ」
雪国に電車で行こう! そんな計画を1か月前から立てていました。
1日目は津軽半島の鰺ヶ沢、2日目は男鹿半島の男鹿に宿泊予定。
電車の旅なので、あちらこちら見て回らずに早めにチェックインして宿でゆっくり過ごすつもり。
帽子とマフラーと手袋とブーツ、持っている中で一番暖かいコート。
そんなことを考える、今日までの毎日もちょっとウキウキ。
こんな日は張り切って早起き。 東京駅への通勤電車は慣れないラッシュアワーだったことにその時になって気づきました。
そうか〜、今日は平日。普通の人達は仕事日なんだっけ!
東京駅の駅中でお昼用の駅弁を物色して、
そうだ、朝ご飯も食べなくっちゃとコジャレたサンドイッチを買い込み早々と新幹線の改札を入りました。
そして駅のホームで冷たいビール。 旅行なんだから朝からビールです。
上野、大宮と、珍しくない車窓も、旅行気分だといつもと違って見えます。
缶ビールを傾け、サンドイッチをゆっくりつまみながら優雅な旅の始まりです。
大宮の次は一気に仙台までノンストップ。早い早い、1時間半で到着。
盛岡、二戸、八戸、七戸十和田、新青森。 停車駅はたったのこれだけ。
雪は八戸を過ぎたあたりから深くなり始め、新青森で奥羽本線のホームに降りて、遂に雪国に来た感じ!
新青森から鰺ヶ沢へ向かう車中の景色にみとれて・・・・
「海が見えてきた!」と思ったら鰺ヶ沢に到着していました。
電車の旅は座っているだけで目的地に到着してしまいます。楽ちん楽ちん。
駅には宿の車が迎えに来てくれていました。
通されたのは一番奥の角部屋で露天風呂付き。 窓を開ければ周りは雪に囲まれていました。
部屋付きのお風呂にしては広くて、これなら大浴場に行く必要なんかないね〜と、長々風呂でゆったり。
あのつららが下がっている屋根の下がお風呂。
雪が降ったり、あっという間に晴れたり、また曇ったり、雲が早く流れて、変わりやすいお天気。
義徳は昼寝をしたり、私は本を読んだり、お湯に浸かったり、ゆっくり静かな時間が流れていました。
夕食もお部屋で。 テーブルなので足が楽ちん。 ゆっくり時間をかけて夕食です。
障子を開けて、ガラス窓に迫った雪を背景に雪見酒としゃれ込みました。
3月5日 (土曜日) 「鰺ヶ沢〜男鹿」
今日は鰺ヶ沢から五能線を「リゾート白神」に乗って追分まで行き、そこから男鹿線に乗り換えて男鹿へ行きます。
宿の車が「鰺ヶ沢」駅まで送ってくれました。
車窓を日本海の荒海が走り去っていきます。 やはり海を目の前にするとテンション上がります。
「ウェスパ椿山」の中に「ウェスパ椿山」駅がありました。
3年前、こんな道を車を走らせてここまで来て泊まったことを思い出します。
夕陽との追いかけっこをしてここにやっとたどり着いた事、
その先の不老不死温泉には時間切れで入りに行けなかった事、
そして翌日走った「白神ライン」。
未舗装の山道だったのを知らずに、さんざんな思いをした事・・。
自分で運転すると、かなりアクティブな旅行になります。
電車旅行とは大違いの静と動。
その「ウェスパ椿山」からゆるキャラの被り物をした人達が乗り込んできました。
白神近辺の観光アッピールをやる為だそうで、いろんな土産物やらパンフレットやらを配ってくれました。
そのゆるキャラちゃんのひとつ「クマゲラ」を被らせてもらいました。 おまけに証拠写真まで。
そして「干しホタテ」をかじりつつ、缶ビールをごくり。
そうこうするうちに線路は海岸線から遠ざかり、単調な冬景色に睡魔が。
でも大丈夫。電車だから心置きなく眠ることができます。
「追分」で「五能線」から「男鹿線」に乗り換えます。1時間ほどの待ち時間があったので、軽く昼食・・と思いきや
ぽつりぽつりある飲食店は鍵がかかっているし、駅の構内にはお蕎麦屋も売店も無い小さな駅。
アイスクリームとジュースの自販機と、待合の椅子のみ。
今日の夕食まで食べるのはあきらめました。
何せ朝ご飯もおかわりしたし、多分今晩の夕食もたくさん出てくるから丁度良いかも・・。
追分から男鹿までは40分程で到着。 今日も、宿の車が迎えに来てくれていました。
「海岸沿いの道を通って行きます。」と、宿まで40分ほど、観光タクシーのように美しい海岸線を案内して走ってくれました。
ここは、日本海に沈む夕日が美しいところだそうだけれど、生憎、厚い雲が垂れ込めていてそれは無理でした。
宿は全室オーシャンビュー。 部屋に通されると、海に向かって座れる掘りごたつが広縁にしつらえてありました。
早めに到着したので、夕食までのしばらくの間、お風呂に入ったり、この海を前にビールを飲みつつ寛いでいました。
そして夕食もこの掘りごたつに運んでもらって、ずっとずっとこの海を前にしていました。
お昼抜きだったから、お腹がすいていたものの、この宿のメニューの量の多さにはGivdeUpでした。
お刺身盛り合わせは勿論のこと、花咲ガニの姿茹で、ソイの塩焼き一匹、牛肉のたたき、鯛の兜煮、鱈のお鍋、野菜の天ぷら、とどめはお釜で炊いた鯛めし・・・・!
大分残してしまったのにお腹パンパン。
3月6日 (日曜日) 「秋田新幹線で帰路」
朝ご飯も昨夜と同じロケーションで。 昨夜あんなに満腹だったのに、白いご飯が美味しくて
お変わりしてしまった。 体重急上昇必須(汗)! それに朝っぱらからビール。 でも、美味しかった。
今朝も、宿の車が「男鹿駅」まで送ってくれました。帰りのルートは昨日と違う山越え。
昨日より整備された良い道だったので、かなりのスピードで突っ走ってくれました。
男鹿駅の待合室で「なまはげ」と一緒に記念撮影。 「男鹿」といえば「なまはげ」なんだそう。
「男鹿線」で男鹿から秋田へ。
秋田の寿司屋で、お寿司をつまんで昼食に。
秋田の「竿燈」を見に来たのはもう8年も前。 あの時も電車だった。
弘前の「ねぷた」、青森の「ねぶた」の後、秋田に泊まって「竿燈」を見て、その後,、山形へ行って「花笠」を見たっけ。
「竿燈」は見た場所も良かったのか、一緒に参加できる楽しさを味わえて凄く良かったな〜。
秋田から、秋田新幹線に乗って一挙に東京へ戻ります。
秋田新幹線は盛岡で東北新幹線に合流。その盛岡までは、新幹線と言っても、けっこうゆっくり走っていた。
そしてそこまでが見応えのある雪野原。雪景色の見納め。
盛岡からは、超特急の新幹線になって突っ走りました。
乗客はのんびりシートに身をゆだねて、走り去って行く車窓を眺めていました。
静かな時間のこころ豊かな旅でした。 反省点・・・・アルコール超過多!